|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 普 : [ふ] 【名詞】 1. widely 2. generally ・ 普賢 : [ふげん] 【名詞】 1. Samantabhadra (bodhisattva) 2. Universal Compassion ・ 小説 : [しょうせつ] 【名詞】 1. novel 2. story ・ 説 : [せつ] 1. (n,n-suf) theory
『普賢』(ふげん)は、石川淳が1936年に書いた高踏的観念小説。雑誌『作品』昭和11年6月号 - 9月号初出。 第四回下半期芥川賞受賞作。 ジャンヌ・ダルクを題材にした大作を書こうとしている主人公の周りでは、 観念世界では立派なことを言うが、現実世界では酒、博打、薬物(モルヒネ)とろくなことをしない、 窮乏して、堕落している頭でっかちな若者が集まる。 ==あらすじ== ある事情で一家破産した<わたし>は貧困の底で、古い知り合いの政治評論家・坂上青軒の主催する雑誌「政論」に関係をつないだり、種々の評論や作品を書いたりして暮らしていた。 中世フランスの、ジャンヌ・ダルクを讃仰する作品を作った女流詩人、クリスティヌ・ド・ピザンの伝記を書こうとする<わたし>が、垂井茂市の自宅一晩泊まった明くる朝から、物語は始まる。 <わたし>はひょんなことから、酒びたりの庵文蔵、モルヒネ中毒の妻・お組を持つ鳥屋の主・田部彦介、肋膜の妻・久子を持ち、骨董商の寺尾甚作、アパートの女主・葛原安子等、底辺に生きる俗物達と知り合う。彼等との交流を通じて、様々な世間の諸相苦を<わたし>は目の当たりにする。
スポンサード リンク
|